そんなふんわり名人も発売から3年がたちました。今ではたくさんの方々からご愛顧いただき、テレビや雑誌などのメディアのほか、ブログなどでもご紹介いただくことが多くなりました。本当にありがとうございます。
「ふんわり名人」は、あられ作りの掟を破り搗きたての餅の「口どけ」一点を追求し誰にも負けない米菓を作ろうとした商品です。
米菓というと、お米から作る菓子であり、米どころ新潟では多くの米菓製造メーカーがあります。そのライバル社に劣らない「独創的」な米菓を作るには・・・、と当社が目指したのが「ソフト」な食感を超える「口どけ」の良い食感の米菓です。
しかし、今までの米菓といえば「ばりばり、ぼりぼり」といった、硬く歯ごたえのあるものが主流でした。それを製造方法から見直し「ふんわり名人」が完成するまでには、10年以上の月日を要しました。
通常米菓(おかき)の製造方法は
[洗米・浸漬]=>[蒸し]=>[杵搗]=>[冷却硬化]=>[切断]=>[乾燥]=>[焼き]=>[味付・仕上乾燥]=>[包装]
です。
もち米を杵搗きすると糊化(でんぷんが加水加熱されて糊状になること)が進みますが、これがお餅のとろけるような食感となります。ちなみにつきたてのお餅の糊化度は90%、通常のおかきの糊化度は8%で、糊化度が高くなるほど口どけが良くなります。もし糊化度90%のおかきを作ることができれば、と搗きたてのお餅に近い米菓を作ることから「ふんわり名人」の試行錯誤の日々が始まりました。
「杵搗」から「焼き」までの工程はお話できませんが、その後の「味付け」工程では「ふんわり名人」の素焼きを試食した時点ですぐに「きなこ」の味を思いつきました。「昔、おばあちゃんが作ってくれたあのきなこ餅の味を再現しよう」と。
「ふんわり名人」は通常のおかきと違い、焼きあがったときの米独特の風味が少なく、まったく味付けの邪魔をしません。基本的味付けには、きなこ・塩・糖類のみというシンプルな味付けですが、口に入れればきなこそのものの風味がふわっとダイレクトに広がります。
こうして2005年、遂に10年以上の歳月をかけ「ふんわり名人きなこ餅」が完成しました。
米菓というジャンルは、あくまでも商品を分けるための名目にすぎません。この「ふんわり名人」とは米菓やスナック菓子の垣根を取り払った全く新しいスイーツです。



